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金融工学は幅広い学問と接していますので、マスターするのが大変です。
そこで、ここは、勉強するための特にお薦めの参考書を紹介し、その自習の手助けをするコーナーです。
もちろん、大学などの講義を受けていればそちらの勉強をキチンとすれば十分でしょう。
また、インターネットで勉強できれば便利だと思うのですが、現在のところは、やはり書籍の形で
勉強するのが良いようです。
■数学
・線形代数
大学の数学における基本中の基本であって、金融工学としても必須知識です。
◎大学の講義
学生であれば、まずはその線形代数の講義をまじめに受けることです。
○佐武一郎「線形代数」
また、(主に講義用だと思いますが、)その書籍も多数存在しますので、
あらためて参考書をあげるまでもないと思いますが、特にあげるとこれでしょうか?
・集合・位相(の基礎)
集合は数学の基礎で、その概念や記号の用法をマスターするのがもっとも重要だと思います。
位相はルベーグ積分を勉強する時の基本になります。
◎志賀浩二「集合への30講」(朝倉書店,1988)
◎志賀浩二「位相への30講」(朝倉書店,1988)
○松坂和夫「集合・位相入門」(岩波書店,1968)
志賀先生の上の2冊をより厳密な形で記述したレベルです。
入門といっても、あくまで数学専攻の方の入門であって、金融工学にとっては十分なレベルです。
・微積分
◎高木貞治「解析概論」(岩波書店,1983)
古典ですが、今だに読まれていますし、本屋で入手可能です。
・ルベーグ積分
◎志賀浩二「ルベーグ積分30講」(朝倉書店,1990)
◎伊藤清三「ルベーグ積分入門」(裳華房,1963)
・関数解析
→関数解析の勉強法
◎増田久弥「関数解析」裳華房
■金融工学理論の概略
・デリバティブ理論
無裁定価格理論
→数理ファイナンス入門へ
・証券化技術
・債券投資技術
・リスク計測・管理
・投資技術
モデル化手法
シングルファクターモデル(β) ... CAPMモデル(Capital Asset Pricing Model)
マルチファクターモデル ... APT(Arbitrage Pricing Model)
リターンモデル
業種リターンとその連動回帰係数、金利と金利感応度、為替と為替感応度、
小型株リターンとその感応度など
ファンダメンタル分析
テクニカル分析
経済時系列分析
・コンピュータ技術
モンテカルロ法
乱数生成、Low-descrepancy性に収束性の改善
数値誤差、マトリックス演算